ヤクルト・山崎 逆転打!村上ダメ押し打!若武者躍動、首位巨人とゲーム差1・5

 「中日6-8ヤクルト」(9日、ナゴヤドーム)

 最後の最後まで諦めない。チーム一丸となってつかんだ逆転勝利だ。ヤクルトは、逆転打の山崎が右拳を突き上げれば、続いた村上は両手を大きく掲げて派手にガッツポーズ。村上が思いを込めた。「野球は九回まである。誰一人諦めていませんでした」。気持ちはナイン皆、同じ。執念が勝った。

 プロ入り後初めて見る“景色”だった。3番に抜てきされたのは山崎。見せ場は1点を追う九回に訪れた。1死満塁で打席へ。すると、高津監督から声をかけられた。「打っていいよ」。バットを強く握り、高めの直球を捉えた。左前打で2人が生還して逆転。三回の適時打も合わせて3打点の活躍だ。代役ではない。大仕事をやってのけた。

 続く村上も左中間への2点適時二塁打。主砲もこの日4打点と大暴れした。故郷・熊本の豪雨被害に「わからないような思いをしていると思う」と胸を痛めながら「元気を届けられたら」と勇気を与える一打を放った。中日守護神からもぎ取った「4」点が勝利への光となった。

 初夏のロード。3連戦は2勝1分けと申し分ない船出となった。どの試合も長丁場で総力戦。だが一歩も引かなかった。山崎が言う。「まだ始まったばかり。一戦必勝でやっていきたい」。首位巨人とはゲーム差1・5。その背中を、仲間と一緒に追いかける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス