ヤクルト・高津監督が勝利にも、投手陣に苦言「もう少しピリッとしないと」
「ヤクルト10-8DeNA」(4日、神宮球場)
追い詰められた中で手にした白星に、試合後のヤクルト・高津監督はホッとした表情を見せた。それでも喜びだけでは終わらない。明白な課題を、自ら言葉にした。
「ちょっと問題なのは投手陣ですよね。早い回から援護をもらって、ピリッとしない先発であったり、ズルズル追い上げられるリリーフであったり。マウンドに上がればいろいろなことを考えて難しいのはわかるけど、もう少しピリッとしないといけない」
先発の小川は立ち上がりで先制点を与えるソロ弾を被弾。味方が逆転しても追いつかれ、勝ち越しても追いつかれた。追い越されはしない粘りの投球を見せたが、それでも援護点を生かせない投球に、指揮官は苦言を呈した。
さらに梅野、マクガフも失点を重ねた。ピンチを招くと、最少失点にこそしのいだものの、流れを作れず。ジワリジワリと詰め寄られた。味方の打線の奮起もあって、九回には4点リードで入ったが、ここでも守護神・石山がソトに2ランを浴びるなど逆転の大ピンチを作った。
2点差となり、無死二塁から2者連続で三振を奪ったが、ここで代打・オースティンを迎える。指揮官は同点の走者を背負うことを決断。申告敬遠を選択し、「次の戸柱、乙坂と勝負の判断をしました」と説明した。最後は戸柱を空振り三振に斬って取り、なんとか逃げ切った。
2位と3位の直接対決は、乱打戦を制し、なんとか連敗を阻止した高津ヤクルト。5日の同戦に勝てば、2位浮上となる。高津監督も長いロードを前にした“最終戦”を前に「いい締めくくりがしたい」と話した。