巨人・菅野、両リーグ一番乗りの完封「久しぶりに納得」わずか1安打竜圧投

 「巨人5-0中日」(3日、東京ドーム)

 最後の打者・ビシエドを二ゴロに打ち取ると、巨人・菅野は小さくガッツポーズを見せた。昨年7月2日の中日戦(東京ドーム)以来、今季両リーグ一番乗りの1安打完封勝利だ。

 我慢比べ。エースの威信をかけた投手戦を制した。「大野さんもすごくいい投球していたので、なかなか点は取れないだろうと思っていた」。大野雄が四回1死から6者連続三振を奪えば、菅野も五回2死から4者連続三振を奪うピッチングで対抗した。

 マウンド上で思わず苦笑いが出たのは七回1死。ここまでノーヒットピッチング。「(意識は)ありました。『あまり意識せずに行こう』と言った途端に打たれました」。大記録が脳裏にちらつき始めた矢先、ビシエドに左中間を破られる二塁打を浴びた。

 その流れで招いた2死一、二塁のピンチを脱し、八回にはこの日2度目の3者連続三振に仕留めるなど計11奪三振。「久しぶりに納得できる内容」と快活に振り返った。

 開幕から5カード連続で初戦を制し、今季最多を更新する貯金6で首位を快走。原監督は「投げ勝ってくれたと思います」と菅野を褒め称えた。エースは次回、中6日で10日のヤクルト戦に向かう見通し。有観客初戦で再び快投を披露し、今度はG党と共に歓喜する。

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