「西武９－５オリックス」（２日、メットラフドーム）

　５－５に追い付かれた七回だ。西武・森は１死一、三塁で１ボールから積極的に仕掛け、左中間を破る勝ち越しの２点二塁打を放ち「調子のいいときは逆方向に強い打球が打てる。理想的なヒットだった」とうなずいた。三回の今季１号ソロと八回の適時内野安打を合わせて３安打４打点でチームを勝利に導いた。

　今季初アーチは２－３の三回１死で出た。フルカウントから「見逃せばボールだった」と言う高めの速球を豪快に振り抜き右中間席へ運んだ。八回２死満塁ではボテボテの当たりながら全力疾走して遊撃内野安打でダメ押し点を挙げた。

　６月の月間打率は・２２９と苦しんだが、打率を・２７９まで上げた。「３本打てたのは、本来の調子を取り戻すいい機会だったんじゃないか」と手応えを得たようだ。

　パ・リーグは同一カード６連戦が続く変則日程。オリックスとの戦いを２勝１敗で折り返しても「本来ならちょっとほっとしたいけど６連戦。引き続き勝ちにいきたい」と気を緩めることはなかった。