ヤクルト・奥川 藤原斬り&三者凡退も不満「今日はいまいち」

 「イースタン、ヤクルト-ロッテ」(30日、戸田球場)

 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜=が、2軍戦で2度目の先発。2試合続けて自己最速タイとなる154キロを計測するなど、1回を三者凡退に抑えた。

 中9日のまっさらな舞台は、雨でぬかるんだマウンドとなった。それでもいきなり甲子園が生んだスター対決が実現。まずは高校日本代表でチームメートだった1学年上の藤原と対戦した。「多少やりづらさというか、知っている打者なので、ありました」と苦笑いしたが、わずか2球で追い込む。最後は145キロのフォークで二ゴロに打ち取った。

 続く平沢への5球目には自己最速タイとなる154キロを計測。2試合続けて速球を見せたが、ここで雨脚は強まり、試合は一時中断となった。ベンチからマウンドを見つめ、約10分間の待機。ベンチでは小野寺2軍投手コーチから助言をもらったという。試合が再開されると、平沢を直球で見逃し三振に打ち取り、最後は3番・菅野を128キロのカーブで捕邪飛に仕留めた。だが試合後の奥川は、結果以上に、不服そうなコメントを残した。

 「抑えたというよりも打ち損じてくれたという感じの方が自分の中では強かった。今日はいまいちかなという感じです」

 この日の投球について高津監督は、「(映像で)見ました、ミーティングに遅れちゃいましたけど」とニヤリ。「球数もまだ少ないので」とし、「今後イニングが増えてくる。もう少したくさん投げて、いいところも悪いところも、いろいろな一面が見てみたい」と今後の投球に期待を寄せた。

 奥川は20日の2軍イースタン開幕戦で、公式戦デビューを果たしていた。その際には初球から自己最速の154キロを計測。プロ“初先発”のマウンドで1回を三者凡退、2奪三振という堂々のデビューで笑顔がはじけていた。「1軍で勝ちたい思いが強いので、その目標をなんとか1年目に達成できるように」。揺るぎない目標へ。また一歩前進した。

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