ヤクルトのガブリエル・イノーア投手（２７）が２２日、ボーア斬りに自信を見せた。オープン戦から抜群の安定感を示し、２３日の阪神戦（神宮）で初先発する右腕は「（明日は）特別な一日になると思う」とカード初戦のマウンドへ力を込めた。

　眠れる虎の大砲を目覚めさせるわけにはいかない。ボーアは開幕３連戦で１２打数無安打と、本調子をつかめないでいる。スアレス、高梨へ好投のバトンをつなぐためにも、先陣を切るイノーアは表情を引き締めた。

　「メジャーで対戦したことがあるので、今まで通りの攻め方でアタックしたい」

　これまでの経験値を生かし、平常心を貫く。自粛期間中には日本食にも果敢に挑戦し、今ではラーメン、唐揚げ、すしが好物だという。さらに本拠地・神宮のマウンドもお気に入りだ。「投手として投げやすい。今まで通り、球種を生かして、野手が守りやすい投球がしたい」。新助っ人で幕を開ける本拠地での１週間。虎狩りで勢いを生み出す。