狩野恵輔氏 最も投手力ある阪神が有利 関本四十四氏は層厚い巨人 阪神は打線に不安
近づく開幕。今季はコロナ禍の影響で、当面は無観客での開催となるが、当初予定より3カ月遅れで始まる本番に胸は躍る。毎年恒例のデイリースポーツ評論家陣による順位予想。阪神は15年ぶりのリーグチャンピオンになれるのか。パ・リーグは西武が3連覇するのか。
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【狩野恵輔氏】
今季は120試合制ということで投手力勝負になることが予想される。セ・リーグは混戦が予想される中、最も投手力がある阪神が有利だと思う。先発投手を無理に引っ張るのではなく、調子のいいピッチャーをつぎ込んでいく戦い方ができるかがポイントになる。
上位に予想したDeNAと中日は戦力バランスがいい。逆に巨人と広島はやや投手陣に不安が残るが、ピッチャーがそろえば野手の力はあるだけに、順位が逆転する可能性を大いに秘めている。
パ・リーグはソフトバンクが総合力で抜けている。若手選手も出てきているし、経験もある。楽天は戦力が充実しているし、オリックスは山岡、山本と先発の軸が2枚いることで上位も狙える。
◆順位予想
セ・リーグ
1位 阪神
2位 DeNA
3位 中日
4位 巨人
5位 広島
6位 ヤクルト
パ・リーグ
1位 ソフトバンク
2位 楽天
3位 西武
4位 オリックス
5位 ロッテ
6位 日本ハム
【谷 佳知氏】
巨人は昨年優勝の勢いが続くだろう。菅野がいい状態で戻ってきたし、坂本、丸、岡本の中心選手がしっかりしている。追いかけるのはDeNAか。安定感のある投手陣に加え、ソト、オースティン、ロペスの外国人は破壊力抜群だ。
阪神も投手陣はいいので、打線がどれくらい奮起するか。機動力のある近本、糸井が盗塁などでかき回し、そこで作ったチャンスを外国人ら中軸がものにできれば十分優勝も狙える。
パ・リーグのダークホースはオリックス。毎年期待はしているが山岡、山本の2枚看板は相手にとって脅威。今季は試合数が減少し開幕直後に同一カード6連戦が続くのもエース級の2人がいることで有利に働くはずだ。
◆順位予想
セ・リーグ
1位 巨人
2位 DeNA
3位 阪神
4位 広島
5位 ヤクルト
6位 中日
パ・リーグ
1位 ソフトバンク
2位 西武
3位 オリックス
4位 日本ハム
5位 楽天
6位 ロッテ
【関本四十四氏】
セは巨人が優勝候補の筆頭。1、2、3軍で46人と、何よりも投手の頭数がそろっている。昨季15勝の山口がいなくなったが、複数でカバーすればどうにかなる。試合数が少ない分、故障者が出た場合のダメージは大きくなるが、単純に代わりの候補が多いのも強みになる。対抗はDeNA。大黒柱の筒香が抜けたが、それを感じさせない打線の厚さは他を圧倒する。阪神は打線が不安。今季もベテランの福留1人に頼るようでは厳しい。外国人がどれだけ打てるかにかかってくる。
パはソフトバンクと西武の一騎打ちだが、選手層の厚さでソフトバンクが有利。特に柳田の状態が良い。120試合でも、143試合と変わらない成績を残すんじゃないか。
◆順位予想
セ・リーグ
1位 巨人
2位 DeNA
3位 広島
4位 阪神
5位 ヤクルト
6位 中日
パ・リーグ
1位 ソフトバンク
2位 西武
3位 楽天
4位 日本ハム
5位 ロッテ
6位 オリックス
【若生智男氏】
セは投手力の厚い阪神が優勝候補の筆頭。今季は120試合で、6連戦が続く。中継ぎの充実度が順位に反映されそうで、阪神が6チームの中で最も質、量ともにそろっている。先発も西勇を中心に安定しており、抑えは経験豊富な藤川。陣容は他球団に比べ、頭一つ抜け出ている。巨人は菅野、田口、サンチェス、DeNAは今永、浜口、上茶谷と先発の名前は挙がるが、中盤以降の投手に若干の不安を残す。広島はエース・大瀬良の状態に不安を感じる。
パは昨季同様に、ソフトバンクと西武の一騎打ち。圧倒的な打力で投手力をカバーし、リーグ2連覇を果たした西武だが、総合力という部分で今季はソフトバンクが上に来ると見ている。
◆順位予想
セ・リーグ
1位 阪神
2位 巨人
3位 DeNA
4位 広島
5位 中日
6位 ヤクルト
パ・リーグ
1位 ソフトバンク
2位 西武
3位 ロッテ
4位 楽天
5位 日本ハム
6位 オリックス