履正社 戦わずして夢散 史上5校目の夏春連覇ならず

 新型コロナウイルスの感染拡大により、第92回選抜高校野球大会の中止が11日に決定されたことを受け、昨夏の甲子園覇者で履正社の岡田龍生監督(58)がコメントを発表。史上5校目の夏春連覇はウイルスという見えない敵に阻まれたが、この悔しさを糧にさらなるパワーアップを図り、夏連覇を目指す。

 達成すれば、史上5校目になるはずだった夏春連覇の夢は閉ざされた。昨夏、圧倒的な強さで甲子園の頂点に立った履正社は開催を願い、必死に練習を続けてきた。だが、史上初のセンバツ中止という不運により、夢は幻となった。

 「残念だ。この1週間は不安な気持ちで過ごしていたが、生徒たちは甲子園でプレーできることを信じて準備してきた。子供たちのことを考えたらかわいそうだが、同様に中止になった他競技の部員も同じ。致し方ないのかなと思う」。岡田監督は率直な気持ちを言葉に乗せた。

 王者だけに許された連覇達成に向け、この冬は新たな試みも行ってきた。昨夏の甲子園でも出場校最多の7本塁打を放って打率・353という数字を残すなど、破壊力抜群の強力打線が持ち味だが、打撃面だけでは足りないと、今冬は走塁にも力を入れてきた。陸上コーチを招くなどして隙のないチーム作りをしてきたが、その成果を全国に見せつけるのは先になってしまった。

 「最後のチャンスである夏に向けて、一日一日を大事に練習していこうと選手に呼びかけたい」と前を向いた指揮官。2年連続の夏制覇へ-。新たな目標達成へ気持ちを切り替えた。

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