「オープン戦、日本ハム２－５ＤｅＮＡ」（２４日、タピックスタジアム名護）

　澄み切った空にアーチをかけた。ＤｅＮＡのタイラー・オースティン外野手（２８）がまたも打った。オープン戦１２球団トップとなる３号ソロ。キャンプ中の実戦６試合で打率・７５０と絶好調をキープしている。

　１死走者なしで迎えた五回の第３打席。３番手・斎藤佑との対戦で、フルカウントから高めに浮いた変化球を左翼席に叩き込んだ。「変化球投手が得意、不得意というのはないですが、斎藤投手のちょっとした投げミスを見逃さなかったというだけのこと。打席の中でいい球は何球も来ていた」と苦戦しながらも、最高の結果を生み出した。

　メジャーと違いがあるとされている日本のストライクゾーンについて「アメリカとあまり変わらないと感じる」。初回の第１打席はオープン戦初の凡退となる遊ゴロに倒れたが、一塁まで全力で駆け抜けるなどハッスルプレーを続けている。

　ラミレス監督は開幕２番起用に「その可能性も含めてこれから考えていきたい」と前向きな姿勢。超攻撃型打線の中心となるべく、オースティンが感覚を研ぎ澄ませていく。