「楽天春季キャンプ」（８日、久米島）

　楽天・松井裕樹投手（２４）が、今キャンプ初めて打撃投手として登板した。変化球も交えて３５球。浅村栄斗内野手（２９）との“侍対決”では直球で押し込む場面も見せる上々のスタートを切った。

　球威のある直球に浅村のバットが空を切る。抑えでの全力投球から、力感のないフォームでの球威を求めてきた松井。「自分のやってきた方向性は間違っていなかった。満足ですね」と充実感をにじませ、実戦は１５日の練習試合・ヤクルト戦（金武）に先発予定だ。

　浅村、茂木を相手に安打性は４本のみ。その内３本を放って意地を見せた浅村も「キレがある。低めでボールかなと思う球もストライクになった」と称賛だ。東京五輪代表候補同士の見応えある対決。ハイレベルな競い合いが頂点への礎となる。