稲葉監督に金指令!田淵氏「われわれが獲れなかった分」08年北京五輪で悔しさ共有

 野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(47)が18日、都内で開かれた母校・法大野球部のOB会「法友野球倶楽部 新年会」に出席し、今年の野球殿堂入りを果たした田淵幸一氏(73)から「金メダルを見せてくれ」と激励を受けた。指揮官は開会前、田淵氏とあいさつした際にガッチリと握手。その後、壇上で「金メダルを獲るのは、野球界にとって大きいこと」と決意を新たにした。

 球界最高の名誉を手にした大先輩から強く背中を押された。「われわれが獲れなかった分、金メダルを見せてくれ」。ストレートな激励に、期待以上の思いを感じ取った。08年の北京五輪。選手として出場し、当時ヘッド兼打撃コーチの田淵氏と4位に終わった悔しさを共有した稲葉監督。壇上であいさつに立ち、言葉に力を込めた。

 「田淵さんも一緒にユニホームを着たが、悔しい思いをされた。それから野球が復活したタイミングで監督をさせていただいている。金メダルを獲るのは、野球界にとって大きいこと」

 母校がつないだ縁。あいさつにじっと耳を傾けた田淵氏も「(法大出身者が)日本の監督をやるっていうのはうれしいことだよな」と後輩への期待を隠さなかった。侍ジャパンの強化本部長も、法大元監督の山中正竹氏が務める。「金メダルなら法政万歳。盛大に祝いたいですね」と自然と言葉も弾んだ。

 12年前を踏まえたアドバイスも忘れない。「選手のコンディションに目を張ること。監督は分からない。コーチがしっかり選手の状態を見ること」と首脳陣の目配りの重要性に言及した。約半年後に迫った大舞台。指揮官は偉大な先輩の思いも背負い、世界の頂点を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス