稲葉ジャパンが仙台で五輪直前合宿“復興五輪”の意義認識 NPB球団と2試合も

 杜の都から悲願の金メダルへと進む。稲葉篤紀監督(47)をはじめとした首脳陣や事務方のスタッフも集まった会議では、来夏の東京五輪へ向けたスケジュールを確認。プロ野球が中断する7月22日から、楽天の本拠地・楽天生命パーク宮城で直前合宿を行うことを発表した。

 現地ではNPB球団との対戦を見込む強化試合を2試合行い、約1週間の合宿後、開幕戦の舞台・福島に乗り込む。終了後に対応した山中正竹強化本部長(72)は、合宿地を仙台とした大きな理由に福島との距離の近さを挙げ「移動(が便利)ということで。そこで調整して、福島に乗り込んでというのが、一番いいであろうということで」と説明した。

 世界一を勝ち取った11月のプレミア12では、2次合宿地に沖縄を選んだ。1次ラウンドの舞台・台湾と距離が近く、また、似たような気候の地で強化試合2試合を含む最終調整を行った。そのまま台湾へ移動し、同ラウンドは3戦全勝。そこで得た勢いを最後まで持続した。今回も、移動による選手の負担を極力軽減し、再び世界の頂点へつなげる。

 合宿を張る仙台ではサッカーの試合も行われる。日本スポーツ界の中核を担う野球も東日本大震災で被災した地を拠点とすることで、“復興五輪”の意義をより一層、強くするという側面もある。日本中を盛り上げたプレミア12での世界一奪取からちょうど1カ月。仙台から福島、そして横浜へ-。侍の“黄金ロード”が固まった。

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