イチロー氏が高校・大学指導へ一歩 学生野球資格回復研修会を終了 来年2月にも資格回復
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米大リーグ・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏=本名・鈴木一朗=らが15日、都内で開かれたプロ野球経験者が高校、大学の指導者になるための学生野球資格回復研修会の全日程を終えた。受講者125人に修了証が交付され、資格回復に前進。適性審査を経て早ければ来年2月7日に資格回復する。
イチローの学生野球への進出が、ぐっと近づいた。3日間で計18時間に及んだ研修の全てを受講した。長丁場にも各講義に対して熱心に耳を傾けるなど高校、大学野球の現状について理解を深めていった。
日本高野連・田名部和裕理事が「『いろんな意味で(プロアマの関係の)改善する一助になるお手伝いができれば』と書いてありました」と14日のイチロー氏が仕上げたレポート内容を明かすなど、学生野球側の関係者も意識の高さに感心しきりだった。
今後は適性審査をクリアすると、来年2月に資格回復が認められる。ただし球団在籍中のイチロー氏については退団証明書の代わりに毎年、球団活動をしない期間を記した書類の提出が必要。この期間内なら、母校を含めた高校、大学の指導を自由に行えるようになる。