西武松坂「会見を開くのも申し訳ない」相変わらずの注目ぶりも本人は葛藤
西武・松坂大輔投手(39)が11日、都内ホテルで入団会見を行った。
メジャー移籍した2006年以来、14年ぶりの古巣復帰。100人超の報道陣が集まり、相変わらずの注目ぶりだったが、本人は「正直、僕としては記者会見を開くのも申し訳ないと思って、ここに出てきました」と本音も漏らした。
日米通算170勝の実績を誇る“平成の怪物”。だが、15年から3年間在籍したソフトバンクでは未勝利。中日に移籍した18年は6勝を挙げたが、今季は0勝で中日を自由契約となった。
厳しい立場であることを自覚。言葉を慎重に選ぶ姿から、葛藤している様子もにじんだ。手ごたえを問われると、「今年、何もやっていないので…。期待されていない方が多いと思いますが、それを少しでも覆せるようにやっていきたいと思います」とうなずいた。
来年9月には40歳になる。「終わりが見えているんですけど、かと言って2年先、3年先を見られるわけではない。やっぱりこれからは特に1年1年の過ごし方が、今まで以上に濃いものになっていくのかな」と覚悟。一方で、残り30勝の日米通算200勝へのこだわりものぞかせ、「まわりは無理だという人が多いと思いますが、自分自身があきらめることはしたくない。あきらめず200という数字を目指してやっていきたい」とも語った。
久しぶりに再会した渡辺GMが「体が締まっている」と語ったように、オフは無休でトレーニングをしているという。「今の自分ができる形を100%出してチームに貢献していきたい」。数々の伝説を作ってきた男の、最後の挑戦が幕を開ける。