ロッテ・ドラ1佐々木、目標はマー君「完璧なところが理想」
ロッテは9日、東京・西新宿のロッテ本社で育成枠を含む新人7選手の入団発表会見を行った。ドラフト1位の佐々木朗希投手(18)=大船渡=は、目標とする選手に米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(31)の名前を挙げた。
集まった120人の報道陣を前にして、きっぱりと言い切った。
「(目標は)田中(将大)さんです。完璧なところが理想です。そういう投手になれるように頑張っていきます」
佐々木朗の“意中の人”は同郷のエンゼルス・大谷かと思われたが、全く違っていた。「小・中学校から好きでした。楽天時代からです。格好がよかった。エースというか、そういう投手になりたいと思っていた」
実際、田中が生で投げる姿は見ていないが、テレビ中継、最近はネットでその勇姿を刻み込んでいたようだ。「グラブの色も同じ黄色を使っていました」という。
岩手・大船渡出身の佐々木朗にとって、楽天の本拠地、宮城・仙台は準地元であり、親近感とともに憧れを抱くスターだった。
背番号「17」を初披露した。高校最速163キロをマークして、170キロを出したい、いや出す。こう願って手中にした番号だ。
希望は広がる。「沢村賞を目標にします。これから日本一の投手になるために日々、練習をしていきます」
田中は日本ラストイヤーの13年、無傷の24連勝を挙げた。巨人との日本シリーズでは連投して胴上げ投手となった。
自分の性格を「頑固」という。憧れを現実のものする。「(来季は)グラブの色を黄色で」。田中の背中を追いかけ、追い抜く決意の18歳だ。