侍・稲葉監督 10年ぶり世界一へ“ONE TEAM”成熟度深まり手応え

 台湾で行われた国際大会「プレミア12」の1次ラウンドを3戦全勝で突破した野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーが9日、帰国した。出発前の桃園国際空港で取材に応じた稲葉篤紀監督(47)は、台湾での3試合を通じて「結束力というのが高まっているのではないか」とチーム状態に手応えを示した。日本は10日に公式練習を行い、11日に2次ラウンドの初戦・豪州戦(ZOZO)に臨む。

 試合を重ねるごとに、チームの成熟度が深まっていることを感じた。ベネズエラ戦での逆転勝利から始まり、台湾での3試合を全勝。B組1位で2次ラウンドに駒を進めた侍たち。束ねる稲葉監督は、試合中に絶えず選手間で相手投手の情報を伝達する姿に手応えを深くしていた。

 「良くやってくれていると思う。選手同士でやるのが一番なので。非常にそういう意味では結束力というのが高まっているのではないかと思います」

 2次ラウンドは豪州、米国、メキシコ、韓国と戦う。対戦経験のある相手もいるが、未知の相手との対戦も増える。映像などを使い、ミーティングなどで対策を徹底するが「映像ばかりで頭を膨らませて、というのもね。選手は情報が多すぎると、逆に頭の中が疲れてしまったりというのもある」と指揮官。一流選手が集う代表チーム。その中から導き出される攻略法こそ、最適解となる。

 成田空港に降り立ったナインは、到着ロビーで約300人のファンの出迎えを受けた。試合を経るごとに、周囲の頂点への期待も大きくなる。「2次ラウンドも新たな気持ちで、また一戦必勝でやっていく」。前回3位の雪辱、そしてトップチームでは10年ぶりの世界一へ、強固となった“ONE TEAM”で立ち向かう。

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