“帝京魂”見せた!10年ぶりセンバツ王手 サヨナラ勝ちで09年以来の決勝進出
「秋季高校野球東京大会・準決勝、帝京3-2創価」(9日、神宮球場)
帝京が逆転勝ちで11年以来の決勝進出を決めた。九回2死一、二塁から尾瀬雄大内野手(1年)が中堅へサヨナラ適時打。春は2010年、夏は11年夏以来の甲子園出場へ王手をかけた。
甲子園春夏通算51勝を誇る前田三夫監督(70)の言葉が勝利をたぐり寄せた。九回2死から作ったサヨナラのチャンス。8番・尾瀬が1ボールとなったところで「とにかく逆(方向)の意識を持て」と伝令を送った。
名将の助言を尾瀬はしっかりと生かした。大振りが目立っていた打撃を修正。左打席から引っかけることなく中堅へ運び、「逆方向の意識があったからセンターに抜けました」と感謝した。
指揮官は3回戦で関東第一、準々決勝で日大三と強敵を連破しての勝ち上がりに手応えを隠さない。この日は2点ビハインドの六回にソロ本塁打2本で追いつき、逆転勝ち。「選手に気持ちが乗っている」。熟練のタクトで09年以来となる秋の東京制覇、そして来春の聖地へと突き進む。