「日本シリーズ・第４戦、巨人３－４ソフトバンク」（２３日、東京ドーム）

　ソフトバンクが４連勝で３年連続、通算１０度目の日本一に輝いた。セ・リーグ王者の巨人を圧倒。ＣＳファーストＳの第２戦から驚異の１０連勝を飾り、一気に頂点まで駆け上がった。

　歓喜の瞬間を迎え、ナインがマウンド付近に集合。ソフトバンクファンのかけ声に合わせ、工藤監督の胴上げが始まり、１０度、宙を舞った。

　最後まで主導権を譲らなかった。四回、１死一、二塁でグラシアルが左中間席へ先制の３号３ラン。相手エース菅野の甘く入ったスライダーを見逃さなかった。

　奪ったリードを強力な投手陣が守り切った。先発の和田が５回１安打無失点の快投で、自身１６年ぶりの日本シリーズ勝利投手。六回以降は継投策でしのぎ、逃げ切った。

　シーズンでは故障者が続出。誤算続きで失速し、西武のリーグ２連覇を許した。それでも戦力が整ったポストシーズンでは地力を発揮。ＣＳファイナルＳでは西武を、日本シリーズでは巨人を寄せつけなかった。

　３連覇は１９９０～９２年の西武以来７度目で、ソフトバンクは初。４戦４勝での日本一は５９年・南海、６０年・大洋、９０年・西武、０２年・巨人、０５年・ロッテに次いで、１４年ぶり６度目となった。

　巨人は屈辱の４連敗。丸、坂本勇のブレーキが響き、腰痛から復帰した菅野もソフトバンクの勢いを止められず。７年ぶりの日本一はならなかった。