京大が19年ぶりの最下位脱出 同大に劇的サヨナラ勝ち、勝ち点「2」

8回裏京大1死二塁、西は右越えに逆転2ランを放ちガッツポーズ=ほっともっとフィールド神戸(撮影・佐藤厚)
3枚

 「関西学生野球、京大3ー2同大」(14日、ほっともっとフィールド神戸)

 京大が劇的な押し出し死球でサヨナラ勝ちを収め、2000年秋以来となる勝ち点「2」と、最下位脱出を確定させた。延長十回2死満塁から岩城孝典内野手(2年・嵯峨野)が右足に死球を受けて決着。ベンチ前に歓喜の輪が広がった。

 青木孝守監督(65)は「今年を象徴するようなゲームでした。耐えて、耐えてという接戦をずっとやってきたので。ずっと歴史を変えようというのを言ってましたので」と振り返った。七回に1点を先制された中、1点を追った八回に1死二塁から主将の西拓樹内野手(4年・西京)が、右翼席への逆転2ランを放った。九回に同点に追い付かれたものの、延長十回に粘って満塁の好機を作り、サヨナラ勝ちにつなげた。

 今年で創部121周年。6月中旬からこの秋のリーグ戦まで、練習試合などでは30戦2分け28敗。さらに秋のリーグ戦も開幕から5連敗したため、引き分けを挟んで33連敗を経験していた。

 主将の西は「守備でもミスがあったりして。でも下回生が頑張ってくれて、4回生が練習しやすいようにやってくれた」と振り返る。第4節の近大との2回戦で3カ月ぶりの勝利をつかみ、結果的に最後は4連勝で締めくくった。

 これで京大は全日程を終了。同校初の春夏合わせての7勝に加えて、最終節の同大の結果次第で、連盟発足後初の4位でのフィニッシュもありえる状況となった。青木監督は「そこは他力なので祈ってます」と笑顔。これが引退試合でもあった西は「最高の形で終われました。野球人生にしっかりと区切りを付けられて、辞められるなと。中学、高校とずっと負けて終わっていて、勝って終われたので」と充実した表情だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス