オリックス・岸田が引退会見「優勝はすごくしたかった」【一問一答1】
オリックス・岸田護投手(38)が20日、京セラドーム大阪内で会見を開き今季限りでの現役引退を表明した。
-今の心境は?
「率直に、すっきりしています。悔いがないと言えば、ゼロではないんですけど、やりきった気持ちはあります」
-誰に相談?
「一番最初には家族に相談しました。うすうすは、いつか来ることだとは分かっていたと思うので、すがすがしく受け止めてくれました」
-監督やチームメートには?
「みなさんにあいさつしました」
-会見場には田口コーチや選手(吉田一、海田、山崎福)の姿がある。
「ありがたい限りで。絶対に泣かないだろうなと思っていましたが、今ちょっと、顔を見て、ぐっときました」
-母校の履正社が今年日本一になった。岡田監督に報告は?
「電話でおめでとうございます、ということと引退します、ということを同時に。あまりビックリしていなかったので、そろそろ掛かってくるだろうと感じていたと思います。お世話になった監督なので、長くお話させていただきました」
-優勝はかなわなかった。
「優勝はすごくしたかったです。そこだけですかね。悔いがあるとしたら」
-14年を振り返って。
「そんなに声を大にして誇れるような数字は残してないですけど、楽しかったですよね。すごく野球に向き合いました」
-思い出に残るシーンは?
「たくさんあるんですが、特にうれしかったのは、勝った試合はすべてうれしかったですね。悔しかったのは優勝できなかったこと」
-印象に残るシーンは?
「2桁勝った時の試合が、14年間で一番ボクにとって大きな試合かな。今、思えば」
-対戦した打者のなかで自分を奮い立たせてくれたのは?
「難しいですね。いっぱいいましたからね。若い時に投げた、1年目とか2年目とかに対戦したバッターが、相手バッターは何億ももらっているスタープレーヤー。抑えられる気はしなかったですね。絶対打たれると思って投げていたのは覚えています。(それでも抑えた?)いや、打たれましたね(苦笑)」
-それが原点ですか?
「そうですね。若い時のことが原点で、そこからの積み重ねでここまでやれたと思っています」
-若い選手にメッセージは?
「そんなにエラそうに伝えられることはないです。若い子が入った頃から今のボクより上のレベルにいました。ボクが勉強させてもらいました。これからはチーム一丸となって、優勝を味わったことのない子、そこだけを目指してやってほしいですね。それが自分のためにもなりますから」
-今後のビジョンは?
「全然考えたことがなかったので、明確には今、ありません」
-チームに残って?
「まだハッキリとは決まっていませんので分かりません」
-引退セレモニーではやはり投げたい?
「投げる機会がなかったら困ります(笑)。あってほしいと思います。そういう機会をつくっていただけたら、全力でそこに向かっていきたいです」
-ソフトバンク戦だが。
「イヤですね。いや、うれしいです。いいバッターばかりなので、ありがたいです」
-ファンにメッセージを。
「14年間…。1年目すごくちっちゃい子が応援してくれました。今は大きくなって、最後の最後まで応援してくれた人がたくさんいて、優勝を味わいたかったが、それがかなわず悔しいですが、ここまでできたのもファンの声援があったから。心から感謝しています。これからもオリックスを応援しつづけてほしいと思います」