中日は２０日、チケット転売サイト「ｖｉａｇｏｇｏ」について、球団公式ホームページなどで異例の注意喚起を行った。

　球団によると、「ｖｉａｇｏｇｏ」はチケットについてインターネット検索をした際、上位に表示されるような広告を使っており、アクセスしてドラゴンズを選択するとナゴヤドームの写真も掲載されるため、正規のチケットサイトと区別がつきにくいという。

　また、具体的な試合日を選択すると、少ない残席数が表示されるため、定価より高額、さらに千円を超える法外な手数料での購入をあおられるという。

　これまでに「チケットの受け取り方法がわからない」、「メールが来ない」という問い合わせが球団にもあったとし、「対応も入場も断らざるを得ませんでした」と苦渋の思いをつづった。

　１３日には消費者庁がチケット転売仲介サイト「ｖｉａｇｏｇｏ」（スイス）について消費者安全法の規定に基づき、注意喚起。これらの状況を憂慮して球団も公式サイトで声明を出し、英文を追加する対応も取った。

　球団は「チケット転売を防止するために努力しておりますが、外国サイトによる詐欺まがいの事例の場合はお客さまひとりひとりがご注意をいただくことも不可欠であり、そのための情報提供にも取り組んでまいります」とコメントしている。