ヤクルトCS完全消滅 小川監督「残念ということだけ」
「ヤクルト6-10巨人」(7日、神宮球場)
ヤクルトは苦しんだシーズンを象徴するような試合で、CS進出の可能性が完全消滅した。小川監督は「それは残念ということだけですね」と厳しい表情のまま、現実を受け止めた。
3点を追う三回に4連打などで同点。だが、先発のブキャナンがバント安打を決めた際に右手中指を打撲して降板すると、四回以降は失点を重ねて突き放された。指揮官は「リリーフが失点してしまったから、こういう展開になってしまうのも仕方ない」と嘆いた。
小川監督は今季が2年契約の2年目。5月から6月に16連敗を喫して以降は最下位から脱出できていない。それでも、96敗した17年から一躍、昨季2位に導いた実績も含め、球団は体制を総合的に判断する意向だった。今月中旬には衣笠社長と小川監督が来季に向けた会談を持つ予定。ただ、借金24で5位・中日にも9ゲーム差という低迷の事実は重い。
「たくさん見に来てくれる人のためにも、残りの試合をやっていければ」と三回に適時打を放った山田哲。この先は、来季への希望を抱かせる戦いが求められる。