佐々木&奥川“韓倒”準備OK!2次リーグWエースいざ戦闘態勢 焼き肉で決起集会

 「U18W杯・2次リーグ、日本-カナダ」(5日、機張)

 1次リーグ(L)全日程が4日、終了し、2次L進出チームが出そろった。試合のなかった日本は釜山郊外の施設で約2時間、非公開で練習。佐々木朗希(3年)、奥川恭伸(3年)ら投手陣はノースロー調整で汗を流した。調整が遅れていた両右腕も、それぞれ今大会初登板へ向けて準備は万端。悲願の世界一へ、2次Lでの先発の可能性も高まってきた。同L初戦となる5日はカナダと対戦する。

 エース格として、仲間への感謝を胸に2次Lへ挑む。佐々木は右手中指にできた血マメの影響で、奥川は今夏の甲子園で512球を投げた疲労回復を優先して1次Lはマウンドに立たなかった。佐々木は「ピッチャー2人いないのは大変。その中で(2次Lへ)つないでくれた。結果を残して恩を返したい」と決意をにじませた。

 すでに戦う準備はできている。佐々木は2日の台湾戦中に負傷後初ブルペン。捕手を立たせて59球、座らせて26球を投げ込んだ。3日のパナマ戦でもブルペンへ向かい、フォークを解禁した。「スーパーラウンド(2次L)はプレーヤーという形でチームに貢献したい」と息巻く。

 奥川も3日の試合中にブルペンへと足を運び、チーム合流後初めて捕手を座らせて33球を投げた。スライダーやチェンジアップも織り交ぜ、今夏の甲子園決勝以来となる本格的な投球を敢行。「投げたいという気持ちはある。少し不安もあるけど楽しみもある」と登板を心待ちにした。

 回復具合に太鼓判も押された。チームに帯同する日本高野連・竹中雅彦事務局長は「ドクター、理学療法士からも『いつでも行ける状態です』と聞いています」と説明。二枚看板の出番は、もうすぐそこまで来ている。

 注目は2人の起用法だ。今大会は天候状態が不安定で、1次L・台湾戦は降雨で五回コールド負け、同・パナマ戦は逆に六回途中コールド勝ち。今後も悪天候予報が続き、途中で試合が打ち切られる恐れがあるため、序盤で主導権を握ることは重要。そうなると先発投手の出来が鍵となるだけに、万全となったWエースにその役割を託す可能性は十分だ。

 この日の練習後、宿舎近くの焼き肉店で決起集会が開かれた。永田裕治監督(55)からは「スーパーラウンド、決勝へ向けてしっかりと頑張りましょう」と乾杯の音頭。5日のカナダ戦から2次Lが始まり、6日はライバル・韓国、7日は豪州と対戦。厳しい戦いは続くが、両右腕の“復活”で初の世界一をぐっと近づける。

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