「巨人３－４中日」（３日、ハードオフエコスタジアム新潟）

　ルーキーが５位と低迷する中日ファンを喜ばせた。東洋大出の梅津がデビューから３度目の登板で３勝目。球団では１９８７年の近藤真一以来、３２年ぶりとなる新人初登板からの３連勝に「素直にうれしい」と語った。

　長身で本格派の右投手は持ち味の直球で押しながら阿波野投手コーチが「一級品」と褒めるスライダーやフォークボールをうまく使い、５奪三振で５回４安打１失点と好投した。本人が「２、３巡目にはボールを捉えられていたので、もう一踏ん張りできる投手になりたい」と反省したように、五回には１死から連打で失点した。直後の攻撃は好機で打順が回ってきたこともあり、今季最短で降板。「もっと長いイニングを投げたい」と次を見据えた。

　新人が白星を積み重ねる姿は来季のさらなる飛躍を期待する楽しみにつながる。現在は中日でスカウトを務める近藤も「記録はいつか抜かれるものだし、次の登板が楽しみ」。本拠地から離れた新潟で、そんなワクワクをまた一つ梅津が増やした。