U18・石川、1次リーグ突破弾 さすが日本の4番 五回決勝3ラン!

 「U18W杯・1次リーグ、日本5-1パナマ」(3日、機張)

 1次リーグ最終戦で日本はパナマと対戦し、六回裏途中降雨コールドの5-1で勝利。通算4勝1敗として2次リーグ進出を決めた。同点の五回2死一、三塁から、石川昂弥内野手(3年)が左越えに勝ち越し3ラン。2次リーグは5日から始まる。

 これぞ4番の一振りだ。快音が響き、日本ベンチから歓喜の声が沸き上がる。勝負を決めた価値ある1号3ラン。「インコースの真っすぐを振り抜くことができました」。石川はゆっくりとダイヤモンドを一周し、仲間の祝福に笑顔で応えた。

 「(序盤から)打線がつながらなかったですけど、ワンチャンスで、自分のホームランで勢いに乗せることができて良かったです」

 同点の五回2死一、三塁だった。狙いすましたのはフルカウントからの7球目。「真っすぐを狙ってました」。内角直球を振り抜くと、打球は左翼フェンスを軽々と越える完璧な一発に。自身3戦連続打点にもつながったアーチには勝利への執念が込められていた。

 前日の台湾戦は五回降雨コールドで大会初黒星。石川は「もう負けられないので、何としてもどんなグラウンド状態でも勝たないといけない」と決意を固めていた。もちろん、勝利への執念はチームでも共有されていた。

 前日の試合後、帰りのバスに乗り込む前に仲井宗基ヘッドコーチ(49)が「虚勢を張るな。上っ面でやるな。世界一になるんやろ?切り替えていこう」と喝を入れた。さらにバスの中では、永田裕治監督(55)が「15万人の代表だろ?気持ちのないやつはユニホームを脱げ」と猛ゲキ。一丸ムードは高まっていた。

 日本の意地を体現した一打。2次リーグ進出も決まったが、石川は「今まで通りチームに貢献していきたい」と気を引き締める。悲願の世界一まで、4番の躍動が止まらない。

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