履正社・井上 星稜・奥川に借り返す!春17K零敗…「このままじゃ終われない」

 「全国高校野球選手権・休養日練習」(21日、豊中ローズ球場)

 決勝(22日午後2時、甲子園)を控えた履正社(大阪)と星稜(石川)の2校が21日、大阪市内の豊中ローズ球場で最後の調整練習を行った。春のセンバツ1回戦で星稜に負けを喫した履正社は、練習時間の大半を打撃練習に費やし「奥川対策」に余念はない。高校通算48本塁打をマークする4番・井上広大外野手(3年)が攻撃の要となり、同校初の日本一を目指す。

 奥川を打つ準備はできた。「やっと借りを返せる権利をつかんだので、絶対に勝ちたいです」。履正社の頼れる4番・井上が今春のリベンジに燃えている。

 日本一を目指し挑んだセンバツ大会で、力の差を見せつけられた。当時最速151キロの右腕、星稜・奥川に9回3安打17三振で完封負け。活躍を期待された井上は、4打数無安打2三振と手も足も出ず悔しすぎる初戦敗退だった。

 「あの日、このままじゃ終われないと思いました」。上には上がいる。全国のレベルの高さを痛感したチームは“打倒奥川”を掲げ、速球タイプの投手攻略に力を入れてきた。160キロに設定したマシンで目を慣らし、振り負けしないスイング力を身に付けるためトレーニングを強化した。今大会、その成果が確かな形で発揮されている。

 初戦は最速149キロの鈴木寛を擁する霞ケ浦(茨城)に、本塁打5本を含む17安打の猛攻で快勝。2回戦も津田学園(三重)の最速152キロ右腕・前を三回でノックアウト。「練習してきたことが結果につながっている」と手応えは十分だ。

 この日の打撃練習も、打撃投手のマウンドからの距離を13メートルに縮め、近い位置からの球を打ち返す“奥川対策”を入念に行った。「(奥川を)イメージしてやってきた。打てる球は必ずあると思うので、初球からどんどん振っていきたいです」。チームを初の決勝まで導いた主砲が、鍛え上げてきたフルスイングで春の雪辱を果たす。

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