履正社・井上 中森撃ちに意欲「隙は必ずある」通算48発主砲が決勝進出へ意気込み

 「全国高校野球選手権・準決勝、履正社-明石商」(20日、甲子園球場)

 20日の準決勝で対戦する履正社(大阪)と明石商(兵庫)は大会休養日となった19日、それぞれ調整した。今秋ドラフト候補の履正社・井上広大外野手(3年)は大阪府茨木市内の同校グラウンドで練習を行い、“中森撃ち”へ意欲を見せた。明石商の最速151キロ右腕・中森俊介投手(2年)も兵庫県明石市内の同校グラウンドで汗を流し、井上の長打を警戒した。

 成長著しい2年生右腕は脅威だが、打ち崩さなければ次への扉は開かない。井上は「簡単には打てない」と実力を認める一方、攻略へ「隙は必ずある」と自信をのぞかせた。この日はフリー打撃などで軽めの調整。決戦に向かう準備は整った。

 中森は、前日の準々決勝・八戸学院光星戦で自己最速を更新する151キロを計測。快速球が最大の武器だが、井上は「速い球を打つのは得意」と言い切る。今春のセンバツ1回戦で星稜・奥川と対戦し、4打数無安打2三振でチームも敗退。悔しさを糧に、絶対に振り負けないフルスイングを徹底してきた。

 映像を見直し、ポイントに挙げたのは緩急への対応。キレ味抜群のスライダーに加え、カーブやチェンジアップも駆使してくる。主砲は「いつも通りのバッティングをしたい」と意気込み、18・44メートル先の中森を想像した。今大会は4試合で打率・471、2本塁打、11打点。絶好調のバットに陰りは見えない。

 岡田龍生監督(58)も「うちが勝つためには打つしかない」と攻撃陣の奮起に全てを懸けた。夏の甲子園初の4強入りを果たしたが、まだ履正社の夏は終わらない。「大きいのは狙わずチームのために打つ」と話す高校通算48本塁打の大砲が、決勝進出へいざなう。

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