星稜・奥川 目指すは日本一も「その試合に全力」林監督は起用法を名言せず

 「全国高校野球選手権・準決勝、星稜-中京学院大中京」(20日、甲子園球場)

 24年ぶりに4強入りした星稜(石川)は大会休養日の19日、中京学院大中京(岐阜)との準決勝に備え、兵庫県西宮市内で2時間の練習を行った。今秋ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)はキャッチボールや打撃練習で汗を流し、ブルペンには入らず。先発かリリーフかは未定ながら準決勝への登板意欲を示し、一戦必勝で臨む覚悟を明かした。

 狙うはもちろん全国制覇。ただ、見据えるのは目の前の一戦のみだ。「まずは明日の試合にしっかり勝つことだけ。その試合に全力を注ぎたい。(決勝は)全く考えていない」。奥川はキッパリと言い切った。

 17日の3回戦・智弁和歌山戦では延長十四回を1失点完投。165球を投じ、23三振を奪った。18日の準々決勝・仙台育英戦は大量得点もあって出番なし。連投回避に成功した。中2日で準決勝に臨めるのは大きい。

 先発か救援か。エースの登板について、林和成監督(44)は「彼と相談しながら、キャッチボールやブルペンの様子を見ながら判断したい」と明言せず。一方で「投手起用に関しては(決勝を含めた)18イニングで考えないといけない」と、起用法の幅が広がったのは間違いない。

 それでも、右腕の覚悟は決まっている。倒れるぐらいの気持ちで全力投球するとしていた姿勢については「そうです」と不変であることを即答。「どういう形で登板になるかわからないけど、しっかり任されたところで仕事をしたい」と意気込んだ。完全に疲労は抜けきっていない様子だが、この日キャッチボールで感触を確かめると「明日までにはなんとかなるかな。十分、休みはもらったので。他のチームよりアドバンテージはあるかな」と笑みを浮かべた。

 相手は勢いに乗る中京学院大中京。注意すべき打者には1年生スラッガー、5番・小田の名前を挙げた。「3年生として打たれたくないなという思いはある」と本音もチラリ。とはいっても「1年生に何本打たれようが、他の打者を抑えれば十分。打線としっかり勝負したい」と、何を優先すべきかはわかっている。

 20日にはU18W杯(30日開幕・韓国)の日本代表メンバーも発表予定。選出は濃厚だ。この夏の聖地の主役。世界で大暴れする前に悲願の栄冠をつかむ。

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