仙台育英の“スーパー1年生”笹倉 星稜の猛打止められず「悔いが残る」
「全国高校野球選手権・準々決勝、星稜17-1仙台育英」(18日、甲子園球場)
仙台育英の“スーパー1年生”も勢いがついた星稜打線を止められなかった。背番号「11」の左腕、笹倉世凪(せな)投手(1年)は1-10の八回無死二塁から3番手で登板した。しかし、暴投で三塁に進まれると中前適時打を許した。四球、左前適時打に3暴投も絡むなど2失点。1死も奪えず、打者3人、わずか14球で降板した。
笹倉は飯山との1回戦は先発で3回を1安打1失点。鳴門との2回戦は七回から3番手で登板し、3回を2安打無失点。前日17日の敦賀気比との3回戦でも1点リードの九回1死三塁で救援し、試合を締めた。自己最速を更新する145キロもマークする活躍で、試合を重ねるごとに注目度を増してきた。
準々決勝はベンチスタートだったが二回表1死、先発した背番号「18」の右腕、伊藤樹投手(1年)からエースナンバーの2番手・大栄陽斗投手(3年)に交代したタイミングで一塁守備に就いていた。
六回裏の打席で自打球が左膝付近に当たり、その後もプレーを続けていたが、八回表の降板を機にベンチに退くと尼崎市内の病院に向かった。レントゲン検査の結果、骨に異常はなく、打撲と診断され、大阪市内のチーム宿舎に戻った。
試合後の取材スペースに笹倉の姿はなかった。代表取材に対し、「ピッチャーとして投げ切ることができず、悔いが残る。打撃でも点を取ることができなかった。甲子園での結果を反省し、次に向かって頑張っていきたい」とコメントした。