スーパー1年生だ!仙台育英・笹倉また好救援 自己最速更新145キロで8強の雄たけび
「全国高校野球選手権・3回戦、仙台育英4-3敦賀気比」(17日、甲子園球場)
スーパー1年生が、またしてもチームを救った。九回途中からマウンドに立った笹倉世凪投手(1年)が好救援で接戦に幕を引き、仙台育英が2年ぶりの8強進出を決めた。
1点リードの九回。1死三塁と緊迫した場面で大栄陽斗投手(3年)からバトンを託されたが、「緊張なく投げられた」と堂々のピッチングを見せた。最初の打者に自己最速を更新する145キロの直球をマーク。結果的に四球としたが、次打者を左飛。最後の打者には自慢の直球をインハイに投げ込み、空振り三振。勝利の雄たけびを上げた。
1年生離れした度胸の一方で、肉体は未完成。力で球速を上げず「直球の回転数」を上げ、球威を磨いた。指先に感覚を集中することで「制球も、変化球も良くなった」と自信を深めて、強豪との対戦に臨んでいる。
2回戦の鳴門戦に続く好救援に、須江航監督(36)は「本当は使いたくなかったけど、力で抑え込んでいこうと思って起用した。立派だと思います」と、頼もしい1年生守護神を称賛した。