西暦末尾「9」の年の甲子園名勝負 「松山商-三沢」も「箕島-星稜」も
「全国高校野球選手権・3回戦、星稜4-1智弁和歌山」(17日、甲子園球場)
星稜(石川)が智弁和歌山(和歌山)を延長十四回タイブレークの末、4-1で撃破した。星稜・奥川恭伸投手(3年)は165球の熱投で強力打線をわずか3安打1失点に抑え込み、23三振を奪った。死力を尽くして戦った両チームに、球場のファンは惜しみない拍手を送った。
大会史上、西暦の末尾が「9」の年には球史に残る名勝負が繰り広げられている。
▽1939年(第25回) 海草中(和歌山)・嶋清一投手が全5試合を完封。準決勝、決勝で2試合連続ノーヒットノーランを達成し優勝。
▽59年(第41回) 決勝戦、西条(愛媛)が宇都宮工(栃木)から延長十五回に6点を奪い8-2で優勝。
▽69年(第51回) 史上初の決勝戦引き分け再試合で、松山商(愛媛)が三沢(青森)を下し優勝。「松山商0-0三沢(延長十八回引き分け)」「松山商4-2三沢」
▽79年(第61回) 3回戦で箕島(和歌山が星稜(石川)を延長十八回、4-3で下す。箕島は優勝し、史上3校目の春夏連覇を達成。
▽09年(第91回)堂林翔太投手(現広島)を擁する中京大中京(愛知)が優勝。決勝・日本文理(新潟)戦で九回に5点を奪われたが10-9で勝利。準決勝では菊池雄星投手(現マリナーズ)のいる花巻東(岩手)を11-1で撃破した。菊池は背筋痛を発症しており、途中登板も11球で降板した。