智弁和歌山・中谷監督 奥川VS自慢の強力打線に腕まくり「何かやってくれるのでは」
第101回全国高校野球選手権大会は15日、前日の発表通り台風10号の接近に伴い全試合中止となり、予定されていた3回戦4試合は16日に順延された。
相手に不足なしだ。17日の3回戦で星稜と対戦する智弁和歌山の中谷仁監督(40)が奥川との対決を心待ちにした。母校に指導者として戻る前は、捕手として阪神や楽天、巨人で数々の名投手の球を受けてきた。それだけに、ドラフト1位候補の右腕との真剣勝負に胸が躍る。
「監督として勝たなければいけないという使命はありますが、今は一野球人として奥川君と対戦できることを楽しみにしています。ウチの選手がどんなプレーをして食らいついてくれるか…。今はワクワクしています」
2回戦の明徳義塾戦の七回に3本塁打を放った細川、根来、東妻らチームには強打者がそろう。それでも、奥川からは1、2回戦のような大量点は奪えないとみている。
目指すのは、バッテリーを中心に基本に徹した野球だ。「守りからしっかりリズムを作れるのが今年の強み。ウチの子たちが何かやってくれるのではという期待感があります」。手塩にかけて育てた選手を信頼して、難敵攻略のタクトを振るう。