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宇和島東 21年ぶり勝利ならず…長滝監督“上甲イズム”で甲子園勝利へ

 「全国高校野球選手権・2回戦、宇部鴻城7-3宇和島東」(12日、甲子園球場)

 宇和島東(愛媛)は、宇部鴻城(山口)に敗れ、21年ぶりの勝利はならなかった。先発のエース右腕・船田清志投手(2年)が6回を投げ6失点。打線は兵頭仁内野手(3年)が左中間ソロ本塁打を放つなど13安打を放ったが、チャンスであと1本が出ず3得点に終わった。それでも9年ぶりの聖地で強豪復活を印象づけ、アルプスの応援団を沸かせた。

 21年ぶりの勝利には届かなかった。初戦敗退に終わった宇和島東ナインに大応援団から温かい拍手が降り注ぐ。4月に就任した長滝剛監督(39)は「悔しい気持ちはあるけど、のびのびと野球をやってくれた。楽しい時間をすごせました」と、うつむく選手たちに優しい視線を送った。

 苦しい試合だった。先発の2年生エース・船田が6回6失点。変化球の精度を欠き、「今までで一番悪いピッチングを甲子園でしてしまった」と泣きじゃくった。打線は13安打で3得点。六回に2死満塁のチャンスを逃すなど、あと1本が出なかったが、鋭い打撃で相手に食らいついた。

 意地を見せたのが7番・兵頭だ。1-5の五回、先頭で左中間席にソロアーチをたたき込んだ。「なんとかベンチを活気づけたかった」。豪快なスイングで聖地をどよめかせた。

 「上甲さんがつくった“牛鬼打線”に比べれば、まだまだです」と長滝監督。同監督は宇和島東OBで、同校を全国の強豪に育てた故・上甲正典元監督の教え子だ。「グラウンドには甲子園の切符が落ちている」-。恩師がよく語っていた練習の大切さを、今の選手たちに伝えている。

 甲子園入り後、宿舎や練習グラウンドには岩村明憲氏(現BCリーグ・福島監督)や平井正史氏(現オリックス投手コーチ)ら多くのOBが激励に訪れた。強豪復活へ周囲の期待は大きい。「今後の宇和島東にとって大きな経験になった。次は甲子園でどう勝つかを考えていきたい」。“上甲イズム”を引き継ぐ指揮官はそう話し、聖地をあとにした。

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