楽天・ドラ6渡辺佳、驚異の勝負強さ V打含む2連続適時打、得点圏打率5割超え

 「楽天8-2オリックス」(11日、楽天生命パーク宮城)

 楽天のドラフト6位・渡辺佳明内野手(22)=明大=が、持ち前の勝負強さを発揮して、チームを勝利に導いた。

 四回は1点を先制してなお2死満塁で、オリックス先発・竹安から左前への適時打で貴重な追加点をたたき出すと、同点の六回2死二塁ではオリックス3番手の左腕・山田の外角スライダーを中前へはじき返す勝ち越しの適時打を放った。

 これで得点圏に走者がいないときの打率・148に対して、得点圏では打率・552。その勝負強さの秘密は、高い修正能力だ。

 六回の場面では、山田に対してスライダーに2度の空振りで追い込まれた。「全部スライダーを狙っていって、当たらなかった。自分の感覚とズレがあった」と渡辺佳。そのため「タイミングの取り方を変えた。肩口のスライダーを引っ張ろうと思っていたが、センターから逆方向の気持ちで」と試みた。

 平石監督は「山田のスライダーは独特で、まっすぐの軌道で、山がなく横に曲がる」と説明。渡辺佳自身も「チェンジアップのような抜け方」と話した。その中でタイミングを変え、「直球が来たら仕方ないと思った」と腹をくくった。

 修正能力とともに、その肝の据わり方が好機に強い要因でもある。指揮官も「レギュラーならば次の打席があるが、若い選手にやれと言っても難しい」と感嘆する。新人離れした渡辺佳の勝負強さが、3位タイに浮上したチームの今後へ、大きな鍵を握りそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス