DeNAドラ2伊藤裕プロ1号!同点2号! 孝行息子がサヨナラ呼んだ

 「DeNA5-4中日」(10日、横浜スタジアム)

 力強い弾道が左翼席へ伸びる。新たに現れたヒーローのフルスイングにスタジアムが揺れた。DeNAドラフト2位・伊藤裕季也内野手(22)=立正大=がプロ初先発で初アーチ。さらに2打席連発で同点2ランを八回に放ち、勝利に貢献した。

 衝撃は1-3の六回だった。先頭の打席で、小笠原の内角高め直球にやや詰まりながらもパワーで運んだ。「入るとは思わなかった」と少し驚いたような表情で、軽快にダイヤモンドを一周した。

 2-4の八回は無死一塁からロドリゲスの151キロを捉えた。「野球人生で2打席連続は初めて」と振り返る同点2ランが流れを呼び込み、九回のサヨナラ劇へつながった。

 3月、中日とのオープン戦。第1打席で一塁ライン際へ放った飛球を、ファウルと判断して走らなかった。打球はフェアゾーンへ落ちて一塁アウト。ラミレス監督から「受け入れがたいプレー」と即刻交代を命じられた。

 この経験を伊藤裕は「野球を辞めるまで、忘れてはいけない」と胸に刻んだ。それから5カ月。くしくも同じ中日戦で、全力プレーを見せた。指揮官は称賛しつつ、「これだけ打つと相手も分析してくる。彼が今後どう対応していくか」とさらなる進化を求めた。将来の大砲候補が強烈なインパクトを残した。

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