日本ハム・栗山監督「打て」サイン 西川3ボールから2点適時打「打ち損じ、監督のせい」

 「日本ハム4-3ソフトバンク」(4日、札幌ドーム)

 リードオフマンが日本ハムの停滞ムードを打ち破った。1点を追う五回1死一、三塁。西川が3ボールから二保の外角ツーシームを振り抜いた。「いつもは監督から『待て』のサインが出るんですけど『打て』だったので思い切りいった」。左翼フェンス直撃の2点適時二塁打。12打席ぶりの安打が逆転の一打になった。

 「打ち損じたら、監督のせいと割り切ってました」。西川が凡退すればサインとはいえ、流れが相手にいきかねない場面。タクトを振った栗山監督は「お前で何とかしたいんだという気持ちをくみ取ってくれた。簡単な球ではなかったけど、うまく打ってくれた」と賛辞を贈った。

 連敗中は打線が湿りがち。西川は「みんな悩んでた」と明かす。この間、試合後はバットを握らない大田がスイングしている場面にも遭遇。「泰示さん(大田)もコンちゃん(近藤)も次の試合に向けてどうするか考えながら過ごしていた。いつか良くなると思っていた」。そしてつかんだ価値ある1勝。連敗を3で止め、首位ソフトバンクとのゲーム差を再び2・5とした。

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