DeNA 石田463日ぶり先発星で5割復帰「いつつぶれてもいい」こん身
「DeNA4-3中日」(20日、横浜スタジアム)
久々に味わう充実感に浸りつつ、引き揚げてきたナインとハイタッチを交わした。DeNAは今季初先発のマウンドを踏んだ石田が5回を2安打1失点。昨年4月13日以来、463日ぶりの先発勝利を挙げた。大歓声が降り注ぐお立ち台。マイクを向けられ「最高にうれしいです!」と声を張り上げた。
今季はすべて中継ぎでの登板。そこで得た経験を生かした。「すべてのボールを全力で投げるということは、先発の時にはなかった考え方」。ペース配分をせず、初球から全力で腕を振った。最速150キロは初回から計測。「いつつぶれてもいいという気持ちだった」と、こん身の78球で相手をねじ伏せた。
2度の開幕投手を務めた男の熱投で、チームは4日以来の勝率5割に復帰した。「もう1回、先発をやりたいか」と問い、意思を確認した上で先発起用を決めたラミレス監督は「素晴らしいピッチングをしてくれた」とうなずいた。4月18日以来の貯金をかけた次戦へ向け、背番号14が流れをもたらした。