智弁和歌山が“元プロ野球監督対決”制する バッテリーが活躍で3回戦へ

試合に勝利。東妻(左)の肩をたたき、ねぎらう智弁和歌山・中谷監督(右)=紀三井寺野球場(撮影・高石航平)
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 「高校野球和歌山大会・2回戦、智弁和歌山4ー0和歌山南陵」(17日、紀三井寺公園野球場)

 優勝候補の智弁和歌山が、バッテリーの活躍で3回戦進出を決めた。「6番・捕手」で出場し、プロ注目の東妻純平捕手(3年)が2安打3打点の活躍を見せると、先発した池田陽佑投手(3年)は9回5安打11三振の完封で勝利に貢献した。

 東妻は四回無死一、二塁から、2球続けて送りバントを試みたものの失敗。ただ、そこで「打て」のサインが出て「三振しない自信はあった」と、3球目を中越えの先制の2点適時三塁打とした。さらに3点リードの1死二塁では、左翼左への適時二塁打を放って勝負を決めた。

 中谷仁監督(40)は東妻について「僕らの求めるものは高いので、要求は高くなってますが彼なりにちょっとずつ消化していて、今日はバッテリーを安心して見れて、2人がゲームの流れを作ってくれて頼もしく見れました」と評価。近畿大会の智弁学園戦では、失点を重ねた状況で東妻を途中交代させる非情采配もあったが、成長を遂げている姿が頼もしく映った。

 また、完封した池田陽は「いろいろと修正した中で、後半につれて良くなっていきました」と話す。今は最速が149キロにまで伸びて直球に力強さが加わったこともあり、難しい初戦でも堂々のピッチングを見せた。

 春の県大会でも2回戦で対戦していた両校。和歌山南陵の岡本哲司監督(58)は、現役時代は大洋(現DeNA)や日本ハムでプレーした経験がある。中谷監督は阪神、楽天、巨人でプレー。珍しい「元プロ監督対決」を智弁和歌山が制し、優勝に向けて突き進む。

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