智弁学園・坂下主将 2打席連発でコールド発進

 「高校野球奈良大会・2回戦、智弁学園13-3一条」(16日、佐藤薬品スタジアム)

 奈良大会の2回戦3試合が佐藤薬品スタジアムで行われた。3年ぶり19回目の甲子園出場を目指す智弁学園は、13-3の六回コールドで一条を下し、3回戦へ駒を進めた。主将・坂下翔馬内野手(3年)が本塁打2本を含む、4打席4安打の活躍でチームをけん引。1年からチームの主軸を担ってきた坂下が、3年間の集大成を見せる。

 主将の一振りに、球場がどよめいた。「自分がみんなを甲子園に連れて行くという気持ちでやっています」と力強く語った坂下が、本塁打2本を含む、4打数4安打4打点と躍動した。

 初回、1死一塁の場面で甘く入った球を完璧に捉え、右翼への2ランを放つと、三回には厳しい体勢からうまくすくい上げ、2本目となるソロ本塁打を放った。

 高校通算本塁打は「21か22本だと思います」とパワーを誇るが「(連続は)初めて。つなぐという思いで打席に立ちましたが、ああいう結果になって良かったです」と笑顔だ。その後も四回に適時二塁打、六回は先頭で出塁しホームを踏むなど、チームの主軸となり、試合を動かした。

 「自分たちが奈良で一番強いという自信を持っている。今までやってきたことを出し切るだけです」。坂下がここまで強気で語るのには理由がある。

 今大会、4番の前川右京外野手や2番手で登板し、無失点で抑えた小畠一心投手などのスーパー1年生がスタメンに名を連ねるため、メンバーに入れなかった3年生たちがいる。「ずっと一緒にやってきたので。最後に必ず、一緒に甲子園に行きたいです」。共に戦ってきた同級生たちの思いを背負って、坂下主将を筆頭に“総力戦”で3年ぶりの甲子園出場を目指す。

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