大船渡・佐々木「あと5勝。球数を少なく」省エネ投法で初戦突破

遠野緑峰を下し校歌を歌う大船渡・佐々木朗希(左から2人目)=岩手県・花巻球場(撮影・堀内翔)
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 「高校野球岩手大会・2回戦、大船渡14-0遠野緑峰」(16日、花巻球場)

 最速163キロ右腕の佐々木朗希投手(3年)率いる大船渡が、五回コールドで初戦を快勝。先発した佐々木は2回完全、2奪三振と上々の内容で「楽しく投げることができました。無失点に抑えることができたので良かったです」と、充実の表情を浮かべた。

 阪神のスカウトが3人態勢で見守った初戦。剛腕は初回、遊ゴロ、投飛、力を入れた147キロの高め直球で空振り三振を奪った。球数はわずか7球。10点リードとなった二回も二ゴロ、スライダーでの空振り三振、右邪飛。セーフティーリードとなり、三回の攻撃で代打を送られて交代した。球数はトータル19球だった。

 35年ぶりとなる甲子園出場には、大会トータルで力を発揮する必要がある。この日は省エネ投法で勝つ理想的な内容。佐々木は「あと5勝。みんなで5勝できたら。球数を少なくやっていかないと」と、エースの自覚を示した。

 投打の大黒柱は4番としても初回、右中間へ先制の2点三塁打。塁上でガッツポーズを作り、仲間を鼓舞。勢いのついた打線は17安打14得点と爆発した。佐々木の降板後、2番手・大和田も3回無安打無失点1四球の好投。佐々木との継投でノーヒットノーランを完成させた。

 チーム一丸で甲子園へ。3回戦は一戸-宮古の勝者と戦う。

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