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大阪 5校連合チームが奮闘「最後の夏なので」コールド負けも意地の2得点

 全国最多タイの5校の連合チーム(撮影・道辻 歩)
 二塁打を放った5校連合の扇町総合・鶴田(撮影・道辻 歩)
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 「高校野球大阪大会・1回戦、渋谷11ー2茨田・淀川清流・東淀工・扇町総合・南」(12日、豊中ローズ球場)

 茨田・淀・東淀工・扇町総合・南による、全国最多タイの5校による連合チームが、七回コールド負けを喫しながらも、粘りの戦いを見せた。六回の2得点を導いたのは、部員1人の扇町総合の鶴田大陽内野手(3年)だった。

 「(扇町総合の部員は)1人で心細かったのでくじけそうな時もあったんですけど、最後の夏なので絶対にがんばろうというように(気持ちを)持っていきました」

 コールド負けで終わったものの、鶴田は初回に中前打を放つと、7点差を追った六回に1死一塁から、右越えの二塁打でチャンスメーク。そこから2点が入った。2年生だった昨年夏に、3年生2人が引退。そこから部員は1人になり、今春も新入部員が入ることはなかった。

 春の大会は3校で連合チームを組んで出場。5月から今大会に向けて5校連合での練習が始まったが、集まるのは週末だけ。普段は昨年秋からと同様、部員1人の練習となる。「顧問の安藤先生(監督)と、途中から同期の友達が手伝ってくれて、その3人でやってきました」。学校では、野球経験のある同級生の友達に手伝ってもらいながら練習に取り組んできた。

 当然、1人ということもあり、思うような練習もできない。フリーバッティングもできず「ネットに向かって打ったり、ケージの中で打つとか」と話す。部室の掃除や片付けも鶴田1人が行う。そういった中でもモチベーションを失わないよう、安藤監督は、鶴田と一つの目標を立てた。

 「公式戦でホームランを1本打ちたいという目標をまず掲げて、それに向かってどうするかという指導をしました」と安藤監督。振り込みやウエートトレーニングなどを計画的に行って強化に励んだ。結果的に高校生活最後となった打席で、柵越えかという右越えの打球を放ったところに努力の成果が表れた。

 扇町総合は、西高、南校と1校に統合されることがすでに決まっており、2022年4月に新たに開校する計画となっている。鶴田は「伝統ある学校の野球部で、最終的に僕が最後になるかもしれないのは悔しいです」と話す。ただ、安藤監督は「野球部は残していく考えです」と力を込める。

 5校連合として活動してからの練習試合では、20点近く取られて敗れることも多かった中で、六回に意地の2点を奪うなど得たものはあった。「負けてしまったのはあるんですけど、2本ヒットを打てたので達成感みたいなのは心の中にあります。負けたのは悔しいですが」。この経験を今後に生かしていく。

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