「高校野球・招待試合、青森山田３－１黒沢尻工」（２２日、江釣子球場）

　今秋ドラフト候補の青森山田・堀田賢慎投手（３年）が２２日、岩手・北上市内の江釣子球場での招待試合・黒沢尻工戦で９回１失点完投した。阪神など７球団のスカウトが視察した中、最速１４８キロを誇る直球を武器に８奪三振。最後の夏を前にアピールした。

　「勝負どころでインコースを投げられるか」とテーマ通りの投球を披露した。ピンチでは内角を突きつつ、決め球には自信のある外角いっぱいの速球。途中で雨脚が強まっても雷で中断しても、集中力は切らさなかった。「体力がもったので、そこは収穫」と終盤にこの日最速となる１４６キロを計測し、手応えはばっちりだ。

　昨秋まで１４０キロだった直球が今春に１４８キロまで伸び、プロの注目をさらった。阪神は担当の葛西スカウトと畑山統括スカウトで視察。葛西スカウトは「もともと投げ方もよかった。まだまだ伸びしろもある」と上々の評価を与えた。「夏もしっかり完投できるように」と堀田。迫る本番へ気を引き締めた。