巨人 交流戦の首位打者も射程圏 新星・若林がもたらす効果

 巨人が交流戦で4カード連続の勝ち越し。8勝4敗の2位と好調をキープしている。

 交流戦のチーム打率・273は両リーグトップ。指名打者のあるパの本拠地でも切れ目のない打線で得点を重ねているが、その一因が下位打線で存在感を示している2年目の若林晃弘外野手だ。

 吉川尚が故障離脱後、一時は山本が二塁のレギュラーとして奮闘したが、成績が降下。若林は少ないチャンスで結果を残し、現在は二塁手として10試合連続スタメン出場。交流戦の打率・438は両リーグ2位と堂々の成績を残している。

 “何でも屋”の強みを発揮し続けている。内外野どこでも守れる万能型で、打撃も両打ち。右投手に対して打率・423、左投手にも同・429と、まんべんなく打ちまくっている。俊足巧打が持ち味で4盗塁をマーク。7日のロッテ戦ではプロ初本塁打となる同点2ランを放ち、原監督も「ボール球を振らないし、パンチ力がある」と、評価を高めている。

 ドラフト6位で巨人入りが決まった17年オフ。元大洋の父・憲一氏から「厳しい世界だし、生半可な気持ちでは活躍できない」と助言を受け、2軍でもひたむきに汗を流してきた。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「守備、打撃とも何でも70点の評価で、野手に故障者が出た場合に備えて獲得した選手だった。ただ、器用さが見事に高いレベルの野球にもはまり、平均点はさらに上がっている。試合に出続けることで疲れも出て、研究もされるだろうが、交流戦の首位打者は十分に可能性があるのではないか」とする。

 万能型の若林の活躍は、他の二塁手だけでなく外野の若手にも刺激を与えている。重信は出場したここ5試合で13打数6安打、打率・461。今季、若手の積極的な起用が目立つ原監督は「重信も(若林に)触発されたのか、いい感じで試合に出て存在感を示している」と、相乗効果にも満足げ。新星の台頭が、チーム力を高めている。

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