ソフトバンク延長12回無死満塁いかせず引き分け 工藤監督沈痛

 「交流戦、ソフトバンク2-2DeNA」(16日、ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは延長十二回裏に無死満塁と絶好のサヨナラ機を掴みながら、後続3人が倒れて引き分けに終わった。いつもは前向きな工藤監督だが、試合後は珍しく沈痛な表情で報道陣の前に現れた。

 一打サヨナラの場面から松田宣が見逃し三振、上林が一ゴロ。最後は高谷がフルカウントまで粘ったが、三邪飛に打ち取られた。

貧打に苦しむ一週間を象徴するかのような幕切れだった。この6連戦最初の11日、阪神戦も延長十二回無死三塁を生かせずに引き分け。この6試合の安打数は5、4、5、5、6、7と振るわない。

工藤監督は延長十二回の場面を問われると、「うん。そうっすね…」と言葉が続かなかった。先発の二保を含めた投手陣の奮闘については努めて明るく話した。投手陣の踏ん張りもあり2勝2敗2分と、負け越すことはなかった。

 「プラス材料は負けて気持ちが落ちなかったこと」。ただ、その後は再び言葉が出ず、無言で数回頷いただけで悔しさを改めて押し殺していた。

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