「交流戦、巨人５－６ロッテ」（８日、東京ドーム）

　１点ビハインドで迎えた九回、巨人・中川が登板すると、ロッテベンチが活気づいた。前日には九回に１点を奪い、苦しめている。井口監督は「なんとかいける」という雰囲気を感じ取った。

　代打・岡の二塁打から荻野が送った。１死三塁。鈴木が「いいとこ取りですよ」という右への同点打だ。

　「散々チャンスをつぶしてきた」と苦笑いの中村奨が急きょマウンドに上がった田原から逆転打。菅野がダメ押しの２点二塁打を左翼線に運んだ。

　ケガ人続出だ。この試合でもレアードが死球で途中退場したが、代役の香月もチャンスを拡大する安打を放っている。「今いる戦力でやるしかない」（井口監督）。チーム一丸で、最後は益田が１点差に迫られても「信頼して送り出した投手」と言い切っていた。