東洋大V王手 村上が九回2死までパーフェク投!十回1死までノーノーも記録逃す
「東都大学野球、東洋大2-0亜大」(22日、神宮球場)
東洋大が先勝し、18年春以来2季ぶり20度目のリーグ制覇に王手をかけた。エースの村上頌樹投手(3年・智弁学園)が11回1安打完封で6勝目。九回2死まで完全投球、延長十回1死まで無安打無得点を続ける快投を披露した。中大、立正大も先勝。優勝の行方は東洋大と国学院大に絞られた。
大記録こそ逃したが、圧巻の投球を最後まで繰り広げた。村上が11回を1人で投げ抜き、今季4度目のシャットアウト。味方の援護がない中でも、自己最速を1キロ更新する149キロの直球を軸に、淡々と亜大打線を斬っていった。
第1球から感触が違った。球速表示は145キロ。「軽く投げて出ていたので」と波に乗った。八回まで毎回の14奪三振。27人目の打者に四球を与えたボールも「思い切り投げました」と迷わず速球を投げ込んだ。
「正直、狙ってました。早く点を取ってくれよと」と笑った。延長十回1死から初安打を許しながら、崩れずに抑えたところにもエースの風格が漂う。昨季逃した優勝は目前。右腕が頂点をぐっと引き寄せた。