引退の上原に中学恩師がねぎらい「彼らしい引き際」「兄と比べられ…」

 引退を発表した巨人・上原浩治投手(44)へ向け、中学時代の恩師らのメッセージが20日、出身地の寝屋川市を通じて発表された。通学していた寝屋川市立第十中学・3年時の担任教諭だった澤井啓士氏(現・寝屋川市立宇谷小学校長)は「彼らしい引き際だなと感じました」との言葉をつづった。

 澤井氏は「学級委員としてクラスのまとめ役でした。苦しかった浪人時代、トレーニングがあるからと同窓会を早めに引き上げた姿が印象に残っています。地道に努力する姿はまさに雑草魂。引退の報道を聞いて、彼らしい引き際だなと感じました。これからも自分らしさを見失わず活躍してほしいです」とねぎらった。

 中学校では上原は陸上部に所属し、野球につなげるトレーニングをしていた。その陸上部の顧問・草野保幸氏(現・寝屋川市立第九中学校長)は「勉強も運動も優秀な2つ上の兄と比べられて悔しい気持ちがいつもあったと思います。兄と違う道をという思いで進んだ野球の世界での大活躍。『おつかれさま』と言いたいです」とした。

 この日に都内ホテルで引退会見を行った上原は、冒頭のあいさつから涙をこらえきれず、「本日をもちまして21年間の現役生活を終えたいなと思います」と話すと、その後も何度も青いハンカチで涙をぬぐった。上原投手は大阪府寝屋川市出身。寝屋川市立明徳小学校、寝屋川市立第十中学校をし、東海大仰星、大体大を経て巨人に入団した。

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