DeNA浜口 2安打完封 チームはヤクルトに3連勝
「ヤクルト0-7DeNA」(19日、神宮球場)
最後の力を振り絞った。九回2死満塁。川端の痛烈な打球が、飛び込んだ左翼・乙坂のグラブに収まると、DeNA・浜口は安どのガッツポーズを見せた。32日ぶりの復帰登板で、今季2度目の完封勝利。捕手・伊藤光と抱擁を交わした左腕は「本当にできすぎです」と相好を崩した。
強打の相手を寄せ付けなかった。初回2死一、二塁のピンチを切り抜けると、二回から7イニング連続で三者凡退。1972年の江夏豊以来、47年ぶりとなる年間2度の1安打完封こそ逃したが、ラミレス監督は「彼にはファイティングスピリットがある。それがこういう結果につながっている」とたたえる。
4月17日の中日戦で右ふくらはぎに打球が直撃し、戦線離脱。不在の間、チームはどん底に陥った。「本当に悔しく、もどかしい思いがあった」と浜口。悶々(もんもん)とした1カ月を乗り越え、チームに今季初の同一カード3連勝をもたらした。最大11あった借金は8に。反攻への機運が高まり「いい流れを作ることができた」と声を弾ませた。