ロッテ・井上 4番復帰で勝ち越しタイムリー

 「楽天5-6ロッテ」(27日、楽天生命パーク宮城)

 一塁上のロッテ・井上が自軍ベンチに向かって両手でガッツポーズを作った。満面の笑みだ。

 同点の九回2死三塁。松井の外角寄り145キロ真っすぐを振り抜くと、打球は右翼への決勝打となった。

 「詰まってもいいからヒットという感じで(打席に)入った」と殊勲打を振り返った。

 開幕から不振が続き、6日にファーム落ち。23日の1軍復帰後、初めて4番に入った。二回にも中前適時打を放ち、再び“貫禄”が漂い始めた。

 ファームでは「自分を見つめ直すことができた」と言う。一から段階を踏んでの調整を心がけた。2軍から帰還して決めたことが1つある。「熱くなったものを出していったほうがいい」。次はもっと派手なパフォーマンスを狙うアジャだ。

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