巨人 不安定なリリーフ陣 立て直し策はあるか

 巨人は13、14日のヤクルト戦で2戦連続2桁失点を喫して3位後退。開幕前から指摘されていたリリーフ陣の不安は、やはり簡単には解消できなかった。

 守護神・クックは4試合に登板して防御率0・00と結果を残しているが、九回までつなげない。指揮官が信頼を寄せる吉川光は13日のヤクルト戦でバレンティンに逆転3ランを浴びるなど、ここまで防御率7・20。14日の同戦では2番手の宮国、4番手の桜井が失点を重ねるなど、ヤクルトの猛打に圧倒された。

 戸根、中川の左腕2投手はともに防御率0・00。ただ、中川は左打者を9打数無安打と完璧に封じ込んでいるが、右打者は12打数4安打で被打率・333。戸根も対左には10打数1安打で被打率・100だが、対右は5打数2安打の被打率・400。1イニングを任せるには、不安が漂う。

 デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「宮国にしても桜井にしても、球威が物足りない。後から出てくる投手の方がスピードが落ちるのでは、ヤクルトやDeNA打線を抑えるのはなかなか難しい」と指摘。球威のある右腕が不足している点に触れ、「(出遅れている)マシソンはまだ上げられないし、鍬原も2軍で結果が出ていない。朝令暮改と言われるかもしれないが、沢村をリリーフに戻してもいいかもしれない。打線は得点力があるし、先発も頭数はいる。マシソンが戻るまで、何とかしのがないといけない」とした。

 15日、巨人は坂本工、大江の中継ぎ2投手を含む5選手の登録を抹消。技巧派右腕の田原、左腕の高木京ら4選手が合流した。14日の試合後、「これは異常なんだからね。だからその部分を次は普通にしないといけないよね」と話していた原監督。懸命なやりくりが続きそうだ。

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